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11月25日 高知新聞朝刊 ①

2009.11.29.12:06

2009年・11月25日(水曜日)高知新聞朝刊より

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「見えない苦しみ  化学物質過敏症を知る  上 」 

ガスマスク着け勤務

“異変"は2003年の夏に起きた。
 県中部に住む30代の陽子さん=仮名=はその日、終業直後の仕事場で、かすかに漂ってくる異臭を敏感に感じ取っていた。予定時刻より早く始まった、施設の害虫駆除用の殺虫剤のにおいが空調設備から漏れていた。

 そそくさと職場を後にし、家路に就いた。自転車のペタルをこぎ始めて間もなく気分が悪くなった。すぐに平行感覚も失う。ぐらっと路上に自転車ごと倒れた。吐き気に襲われながら、やっとの思いで家に帰った。
 その日を境に、体がいろんなものを拒み、゙危険な信号"を発するようになった。

 化学調味料を使った食べ物を口にすると、柿渋のような苦みが口中にあふれた。携帯電話を耳に当てると、側頭部がじんじん痛むようになった。印刷物をめくるうち、カラーインキに触れた手がしびれるという、およそ考えたことのない反応まで起き始めた。

 陽子さんはこのころ不妊治療をし、有機無農薬野菜など、できるだけ自然に近いものを取るようにしていた。「(その影響で)化学物質を敏感に感じるようになったのかな」。そう思っていた。

  □  □

06年。出産を機に夫の実家のある山間部へ引っ越した。育児休業を取り、昔ながらの、風通しのいい家で子育てに専念した。
 ある日、自然食品の宅配と一緒に届いたチラシに目が留まった。「化学物質過敏症(CS)」の患者会のお知らせだった。たばこや香水、農薬などから出る化学物質で頭痛やめまいが起こる・・・とあった。「自分はCSなんだ」とその時に気付いた。

 実家周辺は環境がよく、一時期の症状は抑えられたいて。ただ、職場に戻り、以前の生活を始めればまだ化学物質にさらされる機会は増える。職場にはたばこを吸う人もいる。もし気分が悪くなった時、周囲の人は自分を理解してくれるだろうか…。

 昨夏、不安を抱えながら2年ぶりに職場復帰した。香水やたばこのにおいに頭痛がし、吐きそうになった。職場のコピー機さえも、陽子さんには問題の種になった。機械が作動するたび、熱を帯びることでプラスティックから揮発する化学物質に体が反応した。

 体調が悪くなっても一晩眠れば元気にはなっていたが、今年1月、職場の改築に伴い、仮説のプレハブで過ごすようになってから一気に体調が悪化した。勤務先は陽子さんを気遣い、シックハウス症候群の原因の一つとされるホルムアルデヒド値の低い資材をプレハブに使っていたが、それでも半日働けば頭が割れるように痛んだ。鍼でさしたような痛みが目に走ったり、○(まる)がうまく書けなくなったりし、家に帰ると布団に横たわる日々。
 仕事を続けるか悩んだ末、ガスマスクを着けて働くことにした。
  
  □ □

厚生労働省は10月、医療機関が診療報酬を請求する際の病名リストにCSを登録した。
CSはそれまで「その他の病気」扱い。病院によっては保健を適用せず、治療費が全額、患者負担になる事例もあり、患者などが1990年代半ばから国に要望していた。

 CS専門外来のある国立病院機構高知病院(高知市)で2000年以降、CSとされた県内患者は60人余り。CS患者は軽度を含めて国内約70万人と推定され、人口比で見れば本県にも数千人の患者がいる推計になる。
人知れず、苦痛にさいなまれている人がいる。
                                       (社会部・竹村朋子)

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プロフィール

ままさん

  • Author:ままさん
  • 発症は2000年。きっかけはシックハウス?中枢神経障害に悩まされつつ、欲張らないよう言い聞かせての日記です。
    高知県南国市在住・60代・女性

    ゆるゆると、回復への道を歩いています。
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